昨年度受賞アイデア


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ドキドキ絵本交換会!!

―何が出るかな??がちゃがちゃ・・・本!!!―
岡山理科大学 大藪ゼミBチーム

1 アイデアの概要・コンセプト
私達の今回の企画のコンセプトは「子供たち(幼稚園児など)にいろんな絵本に触れてもらう新しい機会を提供すること」である。そのコンセプトを実現するために絵本を手軽に交換するイベントである。また交換すること自体を遊びにするために、子供たちが大好きなガチャガチャを回すことによってどの絵本が手元にくるかドキドキして楽しんでもらう遊び心を加えたイベントを企画したのである。

 

2 アイデアの着想点・提案理由・提案の背景
今、岡山で絵本がアツい。例えば市内にある多くの絵本カフェでは大人が絵本を楽しんでいる光景がみられ、岡山県立図書館は全国の図書館で唯一児童書の全点購入を行っている。また絵本の朗読会を個人からNPO、社会人団体など様々な人々が行っている。このように岡山は絵本で注目を集めている。しかし絵本のイベントは実は大人向けのことが多い。そこで私達は子供たちを対象にした絵本のイベントを実施したいと思った。注目したのはお母さんの鞄の中である。子供を持つ多くのお母さんの鞄の中には、以下にように子供がぐずったときなだめるためにおもちゃや絵本がいくつか入っている。

 

しかし、それらの絵本は長い間入れっぱなしになっていることが多く子供たちは同じ絵本を何度も読み聞かされているため飽きてしまっているのかもしれない。そこでそういった絵本同士を交換すれば子供たちはもっといろいろな絵本を楽しむことができるはずである。


これまでの絵本のイベントは事前に申し込みが必要など手続きもあり参加しにくい。またお母さんは思いのほか子育てに忙しい。だからこそ手軽に参加することができ、お母さんや主催者側の負担が少なく子供たちに楽しんでもらえるイベントができないかと考えたのが今回のきっかけである。

 

3 提案する具体的な事業内容
私達のイベントは子供を持つお母さんの鞄に入れっぱなしになっていて、子供が飽きているかもしれない絵本をそれぞれ交換するものである。またただ交換するだけでは面白くない。交換自体を遊びにしたいと思い子供がガチャガチャを回してどの絵本と交換になるかドキドキを楽しんでもらうイベントである。


・場所
イベントはお母さんが集まる場所で行う。例えば岡山駅前の広場や住宅街の近くの公園である。なぜならこのイベントは子供たちに楽しんでもらうためであるからである。
・イベント内容
通りすがりの子供を連れたお母さんに鞄の中にある絵本を一冊出してもらう。引き換えに子供にはガチャガチャを何が出るかドキドキしながら引いてもらう。

事前に主催者側のスタッフが持ち込んだ絵本やお母さんに出してもらった絵本に1から番号を振り、出た番号に振られた絵本を手渡す。もちろん絵本は交換されるまで誰でも読むことができるよう並べてあるので交換する絵本を持っていなくても子供は絵本を読み楽しむことができる。

 

4 アイデアの実施・運営方法、地域との連携方法


1,事前準備
主催者側は準備として家の本棚に眠っている昔読んでいた絵本をイベントを盛り上げるためのストックとしていくつか用意する。また絵本を並べて置くテーブル。ガチャガチャを用意する。このように準備するものは非常に少ない。


2.当日の運営
イベントの運営は上記のとおり準備するものが少ないため学生ボランティアで運営していくことが可能である。イベントの回数を重ね岡山の街に定着させる。またイベントの運営を地域の保護者の方々にゆだね自主的に行ってもらう事もできる。


3.イベントの告知方法
 イベントの告知や詳細はホームページをつくり、そこに記載していく。またホームページだけでなくフェイスブックのイベント用のアカウントをつくることで岡山の街に住む子供たちの親とそれぞれ1対1で直接コミュニケーションがとれる状態にしておく。こうしておくことでイベントの告知や反応を匿名の誰かではなく直接送ったり、受け取ることができる。またツイッターも活用しイベントの様子をリアルタイムで発信することで子供が楽しんでいる雰囲気を感じてもらい、実際にイベントの場所に足を運んでもらう事もできる。

 

5 期待される効果
このイベントを行う事で5つの効果が期待できる。


1.いろいろな絵本にふれることができる。
絵本の交換は何度でも参加できるため1冊で何冊もの絵本を読むことができる。また交換されるまで絵本は誰でも読むことができるよう並べてあるので交換する絵本を持っていなくても子供は絵本を読むことができるので様々な絵本を読むことができる。


2.イベントが楽しい。
交換というイベントの中で子供の大好きなガチャガチャを取り入れることでどの絵本になるのか子供がドキドキわくわく楽しめる。


3.手軽に参加できる。
一切手続なく通りすがりでもイベントを楽しめて、忙しいお母さん、お父さんも気楽に参加できる。


4.親同士の交流の場の一つになる。
鞄の中にある絵本が共通の話題の一つになり親同士が交流することができる。


6.読書を広く浸透させることができる。

このイベントは誰でも、どこでも、楽しく参加できるので将来的に様々なジャンルで交換会を開くことができ、岡山の街に読書を浸透させることができる。

 

6 このアイデアにかける思い
近年岡山で絵本が注目を集めているが、その多く、例えば絵本カフェや古本の市などは大人向けでこども向けの絵本のイベントは紙芝居や絵本の読み聞かせなどイベントの種類が限定的で数少ない。またこれまでの子供向けのイベントは参加する手続きが事前にあるなど手軽に子供たちが参加して楽しむことができていない現状がある。

だからこれまでのイベントとは違い、お母さんの鞄の中にある絵本に注目し通りすがりでもイベントにすぐ参加でき、交換会に参加できなくても絵本に触れることができる手軽さをだした。また交換会の中で子供の大好きなガチャガチャを取り入れることで遊びの要素を加えて他のイベントと違い子供が楽しめるものにした。


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