昨年度受賞アイデア


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KUNIYOSHI ROAD

~国吉康雄と出石町を活性化させるまちづくり~
岡山工業高等学校 OKAKO KUNIYOSHIproject


1 アイデアの概要・コンセプト
国吉康雄(くによし やすお、1889年9月1日-1953年5月14日)は日本の洋画家。岡山県岡山市中出石町(現・岡山市北区出石町一丁目)出身。
20世紀前半にアメリカ合衆国を拠点に活躍し、国際的名声を博した。1906年、岡山県立工業高校を中退し、単身アメリカへ渡る。翌年シアトルからロサンゼルスに移り、同地の公立学校に通う。子どもや牛を題材にしたプリミティブで幻想的な画風は、徐々にアメリカの画壇でも認められていく。現在では、ベン・シャーン、エドワード・ホッパーらとともに、20世紀前半のアメリカを代表する画家の1人として評価され、その名声は世界的なものとなっている。

彼を排出した出石町を盛り上げ、より多くの岡山の人、さらには日本中、世界中の人に国吉康雄がどのような人なのか、国吉の故郷の出石町とはどんな町なのかを知ってもらう。また、出石町は岡山城・後楽園の城下町ということもあって県外から多くの幅広い層の観光客が訪れている。その層に出石町に興味を持ってもらえるようROAD(道)というネーミングで通ってみようという気持ちを駆りだたせた。

 

2 アイデアの着想点・提案理由・提案の背景
6月のまちづくりワークショップに参加した。そこで国吉と出石町のことを知り、この2つを使ってまちづくりをしようと思った。また、国吉康雄は私たちが通う岡山県立岡山工業高校に通っていたこともあり、大先輩のまちを盛り上げたいと思ったから。


出石町は後楽園から一つ橋を渡ったところにある門前町。旧岡山城下町で岡山空襲(1945)を免れた数少ない地域の一つで、江戸時代からの区割りが残ったまま、路地には明治から昭和初期のい建物が残っている。


【地域の現状】
・美術館、博物館が集まるカルチャーゾーン内にある。
・後楽園の「幻想庭園」などのイベントが毎年開催されている。
・学生が地元の人と協力してイベントを開催している
・若者達が町の中で自分たちの企画を実践できる
・若者との交流の場所
・おしゃれなお店が多くある。
・空き家が多くあり、しかもそれを住民たちだけでは利用できない。
・大きな駐車場がなく、小さなコインパーキングが点在している。


しかし、岡山城・後楽園は県外から多くの幅広い層の観光客が訪れている。その層に出石町に興味をもってもらえれば多くの観光客が出石町にも足を運んでもらえる。

 

3 提案する具体的な事業内容
年間を通して行う企画

国吉の記念像をつくる
国吉の手だけの銅像を作って、顔をのせたら国吉になれちゃう
設置場所は出石町民の憩いの場である「ポケットパーク」に設置する。

また、この場所は国吉康雄誕生の地記念碑も近いので、立ち寄ったついでに記念撮影してもらえるようにする。

KUNIYOSHI ROAD内にCAFE924を作る。店舗には洋風の空き家を利用、カウンターには国吉の肘置きをつくる。提供をする料理には、国吉が好きだった郷土料理・アメリカ料理・デザートなどを提供する。また、店内には国吉の作品も展示する。


お店のホームページを開設し、お店の割引情報や新メニューの紹介、国吉アートミュージアムショップ(お店においてある漫画、国吉グッズ)の開設、お店のブログなどお店情報を提示する。


さらに、国吉の人生を漫画化して紹介する。
また、漫画は英語版も出版し、外国人観光客にも買ってもらえるようにする。それ以外にも国吉グッズ(缶バッチ、ハンドタオル、マウスパッド...etc)国吉作品レプリカの販売も行う。


イベントの企画
一年に一回9月24日(KUNIYOSHI DAY)にイベント(KUNIYOSHI ART ROAD)を行う。 国吉の作品の中に入ったかのような写真の撮れるポイント(KUNIYOSHI POINT)をつくる。国吉の絵の登場人物になりきり、メイクやコスプレをして写真を撮る


4 アイデアの実施・運営方法、地域との連携方法
 企画は、「出石をどねぇんかする会」と大学生ボランティア、その他KUNIYOSHI ART ROADへの参加団体が運営する。また、出石町にあるお店では、国吉グッズ(そこの店でしか買えないオリジナル国吉とのコラボグッズ)を販売する。

 

5 期待される効果
出石町の認知度が上がり、出石町に来る観光客数が増える。
そうすることで出石のお店に立ち寄ってくれる人に数が増え、各店舗に大きな経済効果が期待される。
イベントを開催することで若い世代に活躍の場が与えられ、自分たちの町への愛着心が生まれ、出石の住みたいという気持ちが芽生える可能性がある。


また、国吉康雄の作品に触れることで、美術作品への興味関心を刺激し、出石町周辺にある岡山県立美術館(ここには本物の国吉康雄の作品も見られる)、国吉と同じ岡山出身の画家、竹下夢二の夢二郷土美術館へも来館してみようという気持ちを刺激する。


6 このアイデアにかける思い
・現在、岡山を代表する観光地である後楽園の来園人数が年間70万人から60万人へ減少している。ということは後楽園以外の場所に魅力が少ないということになる。このままでは、後楽園に来る来館者は減少し続ける可能性があり、この地域のまちづくりは早急に行わなければ岡山の活気が衰退していく可能性もあるから。


・この企画はカフェやグッズなどの収入があるので、継続して利益を得ることが出来る。また国吉康雄は海外では多くのファンがおり、特にアメリカでは、知らない人はいないほどである。この企画が外国人旅行者、海外メディアの目に止まればインターネットの動画サイトかやブログ、SNS、マスメディアを通じて世界中の人が知る事が出来るから。


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